一筆啓上賞手紙コンクール後援

第9回新一筆啓上賞顕賞式

入賞作品
秀作
  • 「夫」へ
    明日は横浜港から五十年前、
    あなたのいる外国へ渡った日です。
    あの情熱まだあります。

    新井 知里(73歳 ブラジル)

  • 「別居の妻」へ
    洗濯物をたたんでから
    明日を考えてみます。

    後藤 順(58歳 岐阜県)

  • 「友」へ
    「明日があるかしら」と岩手の友。
    電話口で一緒に泣く事しかできない私。
    ゴメンネ。

    森 のり(67歳 宮崎県)

  • 「明日へ聞きたいことがある」
    明日って、どうして、夜中からはじまるの?
    なんで、朝日がのぼってからじゃないの?

    海 幹明(8歳 福井県)

  • 「病気と闘う母」へ
    来月の約束はしてくれないが、
    明日の約束はしてくれる。
    それでいい。毎日約束するから

    齋藤 優子(36歳 京都府)

  • 「幼馴染み」へ
    いつも「明日な」って。
    あれから四十年。
    もうお前の顔も貸してた金額も思い出せねえ。

    小野 千尋(51歳 千葉県)

  • 「母」へ
    日々進んでいる病のため
    明日は来ないでと願う私。
    でも生きるために明日はあるんだね。

    佐久川 貴子(47歳 沖縄県)

  • 「自分」へ
    明日なんて来なくていいと思う。
    でも布団の中で明日を想うと、
    こんなにも恋しいのだ。

    関山 侑仁(17歳 福井県)

  • 「自分」へ
    失敗した。
    もうだめだって思った。
    明日があるということに
    私は気付いていなかった。

    鰐渕 朱理(15歳 福井県)

  • 「友達」へ
    友達がいじめられていた。
    助けてあげれなかった。
    でも、明日も必ず学校に来てね。

    上田 諒太郎(17歳 福井県)

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