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住友の歴史と事業精神住友の歴史と事業精神

住友「歴史探訪」

第1回 京都編 その1  住友の事業精神の源「文殊院旨意書」第1回 京都編 その1 住友の事業精神の源「文殊院旨意書」

住友家初代政友が晩年、商人の心得を説いた文殊院旨意書は、冒頭文のほか五ヶ条にわたって家業の永続や発展のほか、人間の努力や誠実さを求める内容にもなっている。以下は旨意書の文言です。

商事は不及言候へ共万事情ニ可被入候
一、何ニ而もつねのそうばよりやすき物 持来候共根本をしらぬものニ候ハゝ少もかい申間敷候左様之物ハ盗物と可心得候

一、何たるものにも一やのやともかし申まし又あミかさにてもあつかましく候
一、人のくちあいせらるましく候
一、かけあきないせらるましく候
一、人何やうの事申候共気ミしかくことはあらく申ましく候何様重而具ニ可申候巳上

冒頭文の「商事は不及言候へ共万事情ニ可被入候」は、「何事も粗略にせず、すべてのことについて心を込めて丁寧慎重に励むように」ということである。この言葉は、現在でも住友の事業精神として受け継がれている。

住友資料館副館長 末岡照啓氏

五ヶ条では、普段の相場より安いものが持ち込まれても、出所がわからないものは盗品と心得よ。誰であろうと宿を貸したり物を預かったりするな、などの禁止条項が並ぶ。そして最後の項で、他人がどのような(ひどい)こと言っても短気になって言い争うようなことはせずに、繰り返し詳しく説明するように、と人と接する場合の心がけも記されている。

住友史料館副館長の末岡照啓氏は、旨意書についてこう語った。
「政友は当時の不穏な社会情勢を的確に把握したうえで、堅実な商売と法令の遵守ということを諭しています。さすが住友初代の事業精神には説得力があります。現代にも十分通じるのではないでしょうか。」

次回は、この旨意書を残した政友の生涯を追ってみる。(了)

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