住友電気工業すみともでんきこうぎょう

光ファイバについて
調べてきたよ

光ファイバはガラスでできていて2層構造になっている

光ファイバの構造(こうぞう)

光ファイバは、石英(せきえい)ガラスというガラスでできていて、真ん中(コア)と外側(クラッド)の2層構造(そうこうぞう)になっているんだよ。光ファイバはかみの毛ほどの細いガラスなんだけど、コアに光を入れると光がクラッドとの境界面(きょうかいめん)で反射(はんしゃ)して長い距離(きょり)を伝わるんだ。この光は赤外線という人間の目には見えない光だよ。光ファイバはすごく透明(とうめい)なガラスで作られているので、これまでの銅(どう)電線で電気信号を送る方法よりも、数十倍も遠くまで光を送ることができるんだ。光は遠くまで送るとだんだん弱くなっていくけど、弱くなった光をまた強くする機械を数十kmおきに取り付けることにより、何百kmも何千kmも光を送ることができるんだ。それに、光ファイバは銅電線と比べ(くらべ)て非常(ひじょう)にたくさんの情報(じょうほう)を送ることができるんだ。すごいよね。だけど、光ファイバは細くて折れやすいので、数本〜数千本を束ねて光ケーブルという形にして使うんだ。また、光ケーブルは日本国内だけでなく、海底ケーブルで外国ともつながっているんだ。そのおかげで世界中の国々と高速インターネット通信ができるんだよ。

光がどうしてインターネット通信になるんだろう?

光ファイバの中身

光ファイバの中を光が通って何千kmという遠くまで伝わるのはわかったね。じゃあ、その光がどうして通信に使えるんだろうね?
それはね、光を点滅(てんめつ)させて信号にしているからさ。チカチカッて光をつけたり消したりするんだ。それを1秒間に何百万~何億回とやるわけさ。その短い点滅が1と0の信号になるんだ。この1と0の信号をデジタル信号っていうんだけど、コンピュータはこのデジタル信号を受け取って文字にしたり、音声や画像(がぞう)、動画にしたりするんだ。

光を発するダイオードと光を受け取るダイオード

光ファイバで通信するときに重要な役割(やくわり)をする部品があるんだ。それがダイオードという部品なんだよ。まず電気信号を光信号に変える部品が必要なんだけど、これを「レーザーダイオード」というんだ。レーザー光をつけたり消したりして信号を作り、光ファイバに入れるんだよ。
その光が光ファイバを通って送られてくるよね。その光を受け取ってまた電気信号に戻(もど)す働きをするのが「フォトダイオード」という部品なんだ。この電気信号をパソコンに送って情報(じょうほう)をやり取りするというわけさ。
電気信号と光信号とを変換(へんかん)する部品のことを「光電気変換器」というんだ。住友電気工業(株)は、光ファイバの他にこの光電気変換器もつくっているんだよ。

左:レーザー・ダイオード 中央:光ファイバケーブル 右:フォト・ダイオード
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