住友すみともベークライト

プラスチックについて
調べてきたよ

熱を加えると軟(やわ)らかくなるものと
軟らかくならないものがある

「プラスチック」という言葉は、もともとは形をつくるという意味だったんだ。プラスチックはいろんな形に変化するからそういう名前がついたんだね。たとえば、ぼくたちが大好きなプラモデル。あれもプラスチックでできているけど、いろんな形があるよね。シャープペンやマジックだってプラスチックが使われているし、ペットボトルやシャンプーの容器(ようき)だってプラスチックでできているよ。いろんな形が簡単(かんたん)につくれるから、いろんなものに使われるんだね。
家のなかを見回してごらん。プラスチックをつかったものって、案外いっぱいあるだろ。実は、このプラスチック、大きくわけると2種類のプラスチックがあるんだ。ひとつは熱を加えると軟(やわ)らかくなるもので、ほとんどはこのプラスチックが使われているんだ。もうひとつは、熱を加えても軟らかくならないプラスチックだよ。

医薬品用包装材料、食品包装用フィルム・シート、化粧品・トイレタリー用包装材料、鮮度保持フィルム

熱硬化性樹脂(ねつこうかせいじゅし)というプラスチック

プラスチックは「電気を通さない」という性質(せいしつ)があるから、電気製品(せいひん)のケースなどに使われるよね。また「水や薬品などに強くて腐(くさ)ったり錆(さ)びたりしない」という特徴(とくちょう)があるから、飲み物や薬品の入れ物に使われることが多いんだ。でも、これらはほとんどが熱を加えると軟(やわ)らかくなるプラスチックなんだ。
プラスチックのことを日本語でいうと「合成樹脂(じゅし)」というんだけど、熱を加えても軟らかくならないプラスチックのことを「熱硬化性樹脂(ねつこうかせいじゅし)」というんだ。熱に強いプラスチックなので、フライパンのとっての部分とか、電気のブレーカー、灰皿(はいざら)、自動車部品などに使われるんだよ。

熱硬化性樹脂(ねつこうかせいじゅし)というプラスチック

プラスチックは石油からつくるんだよ

プラスチックの原料は、昔は石炭だったんだけど、いまは石油からつくるんだ。原油を熱し、気体になる温度の差を利用して、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、重油、アスファルトなどにわけるんだ。このナフサに、さらに熱を加えてプラスチックがつくられるんだよ。世界で最初のプラスチックであるフェノール樹脂(じゅし)が誕生(たんじょう)したのは、100年以上も前のことなんだ。
1907年にプラスチックの父と言われるベークランド博士がフェノール樹脂を世界ではじめて発明したんだ。そのときの商品名は博士の名前にちなんで「ベークライト」とつけられたそうだよ。この技術(ぎじゅつ)をいちはやく日本にもってきたのが高峰 譲吉(たかみね じょうきち)という人なんだ。そして、この高峰博士の偉業(いぎょう)をいまに受(う)け継(つ)いでいるのが住友ベークライト(株)なんだよ。

ベークランド博士、高峰譲吉博士
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