住友化学すみともかがく

農業で活躍する化学について
調べてみたよ!

農薬や肥料(ひりょう)はどうして必要なの?

上:果物 下:野菜

世界の人口は、今もまだ増(ふ)えているんだ。でも地球の大きさは変わらないから、お米や野菜などの作物を作る土地の面積はなかなか増えないよね。このまま人口が増えていったら、食料不足になってしまわないか心配だよね。
そこで、農薬や肥料(ひりょう)を使って効率(こうりつ)良く作物を作る必要があるんだ。農薬は、作物を害虫や病気から守ってくれる。肥料は、作物がもっと早く、もっと栄養たっぷりと育つように助ける働きをするんだ。農薬や肥料が無かったら、ほとんど収穫(しゅうかく)することができなくなる作物だってあるんだよ。
スーパーや八百屋さんには1年中たくさんの野菜や果物が並(なら)んでいるね。毎日安定して食料が届(とど)けられるのは、農薬や肥料のおかげだったんだね。

いろんな種類の農薬があるよ!

農薬には、いろいろな種類があるんだよ。たとえばこんな農薬があるよ! トマトによくついて、トマトをダメにしてしまうコナジラミという害虫(がいちゅう)がいるんだ。この虫は、黄色いものにひかれる特徴(とくちょう)を持っているんだよ。その特徴を利用して、テープの形にした農薬を作ったんだ。コナジラミに効果(こうか)がある薬を黄色いテープにしみこませて、それをトマトの苗(なえ)のまわりに張(は)っておくと、トマトについたコナジラミが黄色の色にひかれてテープにくっつく。するとコナジラミを退治(たいじ)できるんだよ!
虫の好みを研究してつくった農薬もあるんだね。

いろいろな種類の肥料(ひりょう)があるよ!

肥料(ひりょう)にも、いろんな種類のものがあるんだ。例えばこんな肥料があるよ!みんなが毎日のように食べているお米。実は、稲(いね)を刈(か)るときが大変なんだ。台風などの雨風で稲がたおれてしまうと、機械でうまく刈りとるのがむずかしくなってしまうんだ。手で稲を刈るのはとっても大変だし、たくさんの人が手伝わなければならないよね。そこで、特別な肥料を使って、稲の背丈(せたけ)を短くしたんだ。お米がとれる量や、味は変わらずに背丈だけ短くできる肥料が化学の力で新しく作られたんだよ。これで、稲刈(いねか)りのときに稲がたおれていることが少なくなったから、ずいぶん刈りとるのが楽になったんだね。

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