一筆啓上賞 秀作

「まま」へ

ごめんね。なんでかな。ままのことが1ばんすきなのに、ままにだけいばっちゃう。

「お母さん」へ

母さん ごめんなさい あの時反対された彼は今私の手の平にのってます

「妻」へ

お姫様抱っこできなくてごめんね。もっと鍛えるからね。君はそのままでいいよ。

「お母さん」へ

たまに嘘をつくときがあります。大人の事情ってよく言うけど、子供の事情もあるんだよ。

「おじいちゃん」へ

おじいちゃんが建てた家なのに、おばあちゃん家って言ってごめんなさい。

「お母さん」へ

忘れ物をした時、パジャマでダッシュして届けてくれて。オシャレなのにごめんなさい。

「わが子」へ

人様のお子様と過ごす十一時間。我が子と過ごす四時間。睡眠九時間(笑)……ゴメン！！

「天国の父さん」へ

この蚊が父さんの生まれ変わりだったらどうしようと思いつつもバシッと叩きました。

「おかあさん」へ

おかあさんおねえちゃんごめんなさいぼくがんばるからぼくがっこうでがんばるからね。

「同窓生の友」へ

あなた誰？名前も顔も忘れたの……古希で祝いの同窓会。ごめんなさいの声ばかり。