住友グループ広報委員会は、2010年10月15日、岐阜県立岐阜盲学校体育館にて開催された第79回全国盲学校弁論大会全国大会(主催・毎日新聞社点字毎日他)に特別協賛をしました。今年も地区大会の激戦を勝ち抜いた9人の弁士の皆様が出揃いました。毎回自らの障害と真摯に向き合い、心の葛藤を乗り越えられた経験や、家族や友人たちとのかかわりを通して得られた大切な経験などを、自分の言葉で、時には語りかけるように、時には熱く、聴衆に訴えかける姿には感動を禁じえません。
今年見事に優勝の栄冠に輝いたのは、「空へ」と題した弁論を行った 近畿地区代表 川添 愛さんでした。声量豊かにメリハリの利いた弁論は、自分の病気と素直に向き合えない彼女が中学校時代、友人の心無い言動から「病気のことをもっと知ってもらわなくては」「障害は恥ずかしいことではない」と、自らの意思で盲学校(高校)進学を決意し、「障害のことを分ってもらえなくても、それを自分の力に変えたい」と前向きに「将来のことをひとつひとつ見つけていきたい」と高らかに宣言したものでした。その決意が会場にいる私たちにも伝わって、大きな感動を呼び起こしました。
住友グループ広報委員会は、400年の歴史に育まれた「住友」をそのルーツとする36社が、住友グループへの信頼感の向上を図り、社会とより良い関係を作っていきたいと願って様々な活動を展開しています。
その活動のひとつとして、盲学校弁論大会を特別協賛できることは、私たちにとっても有意義なことです。「大切なこと」が言葉として、皆様の心に響き明日への「生きる」活力となることを願っています。
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