住友グループ広報委員会は、2011年10月14日、大阪市立視聴覚特別支援学校体育館にて開催された第80回全国盲学校弁論大会全国大会(主催・毎日新聞社点字毎日他)に特別協賛をしました。今年も地区大会の激戦を勝ち抜いた9人の弁士の皆様が出揃いました。毎回自らの障害と真摯に向き合い、心の葛藤を乗り越えられた経験や、家族や友人たちとのかかわりを通して得られた大切な経験や気づきを、論旨を保ちながら、自分の言葉で、時には語りかけるように、時には熱く、聴衆に訴えかける姿には毎回深い感動を覚えます。
今年見事に優勝の栄冠に輝いたのは、「世界にひとつの宝物」と題して弁論を行った近畿地区代表の中 麻さんでした。3歳の時に病で視力を失い、悩みに陥りながらも、亡くなった闘病仲間に思いをはせて、いのちに感謝して前向きに生きてこられました。障害を隠さずに「人生を明るく強く生きる」と語ったひたむきさが、明瞭な発声と感情のこもった話術とあいまって審査員にも会場にも伝わってきました。
住友グループ広報委員会は、400年の歴史に育まれた「住友」をそのルーツとする36社が、住友グループへの信頼感の向上を図り、社会とより良い関係を作っていきたいと願って様々な活動を展開しています。
「大切なこと 人から人へ」というグループメッセージを持つ私たちが、その活動のひとつとして、盲学校弁論大会を特別協賛できることは、たいへん意義深いことです。「大切なこと」が言葉として、皆様の心に響き明日への「生きる」活力となることを切に願っています。
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