住友グループ広報委員会は「全国盲学校弁論大会」を応援しています。この大会は、昭和3年(1928年)に毎日新聞社点字毎日の主催で開催されて以来、歴史を刻み続けた伝統ある大会です。「自分の心を自分の言葉で伝えていく」本大会の主旨は私たちのグループ・メッセージである「大切なこと 人から人へ」の精神にまさに重なるものであることから、平成15年(2003年)から特別協賛しています。
住友グループ広報委員会が2003年より特別協賛しております「全国盲学校弁論大会 全国大会」は、今年も10月4日(金)、東京都文京区の「都立文京盲学校」で開催されました。
この弁論大会は昭和3年(1928年)に創設以来、伝統を守り続け、今回で88回目を迎えました。大会には、7つの地区から選ばれた14歳から52歳まで9人の弁士の方々が、自らの障害と向きあう様子や、将来の夢、生きがいなどを自らの言葉で熱く語りました。
今年の大会で優勝の栄冠に輝いたのは、「シロウサギ」と題した弁論を行った福島県立視覚支援学校高等部保健理療科1年の常松桜さんでした。常松さんは、メラニンの欠乏により、髪の毛や皮膚が白い「アルビノ」で、視覚障害もあります。見た目の白さを笑われたことから、髪の毛を黒く染めた事もありましたが、高校卒業時に、染める事をやめたことを明かしました。社会に障害に対する偏見や差別が残ることに触れ、「自分なりの発信で社会を変えたい」と聴衆に訴えかけました。
住友グループ広報委員会では、「大切なこと 人から人へ」というグループメッセージを掲げて活動しています。私たちは、言葉を通して「生きる力」を社会に発信しているこの大会を支援できることは、大変意義深いことであると考え、今後も本大会の発展に少しでも貢献できればと思います。