2022年5月30日の出展者発表会で中村委員長が登壇

5月30日に行われた民間パビリオン出展者発表会において、パビリオンの構想の概要を発表しました。

スピーチをする住友EXPO2025推進委員会 中村邦晴委員長。<提供:2025年日本国際博覧会協会>

住友館では、未来をつくる子供たちとすべての人に、リアルとデジタルを駆使した、「ここにしかない森」での体験を提供します。空間に包まれる、五感を研ぎ澄ます、仲間と共有する、といったここでの体験がいつかどこかで記憶の片鱗となって蘇ったとき、ほんの少しでも、笑顔になったり、背筋が伸びたり、優しくなれる、そんな原体験を提供するパビリオンです。

展示タイトル案は「Unknown Forest 誰も知らない、想像の森へ。」(仮称)。

誰も知らない神秘の森に足を踏み入れ、自らの意思で森をめぐり、探りながら突き進むとやがて何かを発見する。そうした奇跡的な瞬間の連続を目の当たりにし森を出るとき、そこには新しい想像力が芽生え、新しい未来を描く力が宿っている、そんな展示内容を考えています。また、パビリオン建設にあたっては、住友グループが全国に保有する森の木材を全面的に活用するなど、いろいろなアイデアや知恵を盛り込んで、今日の万博に相応しい姿をお見せします。

<提供:2025年日本国際博覧会協会>

中村委員長発表後には、博覧会協会シニアアドバイザーの山崎直子氏との一問一答が行われました。

一問一答を行う山崎氏と中村委員長。<提供:2025年日本国際博覧会協会>

山崎氏   :

住友パビリオンにおける住友らしさのようなものがあれば教えてください。

中村委員長 :

住友は約400年に及ぶ歴史の中で、“自利利他公私一如”といったような事業精神をベースに様々な事業を行ってきました。別子銅山が、長年にわたる伐採と煙害で荒廃した時には、利益よりも人と自然を第一に考えて、多い年には年間200万本以上の植林を行い、100年をかけて豊かな自然を取り戻しました。パビリオン出展の根底にもグループの事業精神が息づいており、現在の様々な社会課題(気候変動、環境、貧富の差、人権等)に対しても、これまでの歴史を再確認しながら、人のため、社会のため、地球のため、宇宙のために何ができるのか、私たちの思いを沢山の方々に届けたいと考えています。また、次の時代を担う子供たちが社会や環境の問題に対する関心を持ち続けるアプローチも大切で、私たちの思いが次世代につながるパビリオンをつくってまいります。

住友EXPO2025推進委員会では、今回のパビリオン出展を通じて、約400年に及ぶ住友の歴史の中で培ってきた英知や技術、人材を集結させ、豊かな未来を創り出していきたいと願っています。2025年に向けて、いろいろなアイデアや知恵を盛り込んで、企画検討を鋭意進めてまいります。

2025年大阪・関西万博「民間パビリオン出展者発表会」で写真撮影に応じる出展者。<提供:2025年日本国際博覧会協会>

発表資料

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