住友と万博の関わり

NEC

世界トップクラスの顔認証技術

顔認証は、画像や映像から顔を検出し、顔の特徴を分析して人物を識別する技術です。NECは、顔認証技術を使いデジタルの世界で高い信頼性とセキュリティを実現します。

米国国立標準技術研究所(NIST)が主催する顔認証技術のベンチマークテストの中でもより高い精度が求められる「1:N認証」のテストで、NECは世界第1位(注1)の評価を複数回獲得しています。コアとなるアルゴリズムの性能向上を図りながら、顔認証の社会実装を推進し、これまで世界50以上の国と地域で顔認証事業を展開してきました。
世界の空港における導入数は延べ80を数え、出入国管理や税関申告、搭乗手続き、おもてなし等、さまざまな用途での活用が進み、顔認証技術の代表的なユースケースとして広がっています。

  • (注1)米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得
    https://jpn.nec.com/biometrics/face/history.html
    ※NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。

大阪・関西万博での活用シーン

顔認証入場ゲート
顔認証入場ゲート
顔認証決済の様子
顔認証決済の様子

NECは、大阪・関西万博に顔認証システムを導入します。万博会場の顔認証による店舗決済と入場管理の顔による追加認証により、手ぶら決済による利用者の利便性向上と、なりすまし防止による安全・安心で効率的な万博運営を実現します。
入場管理は、通期パス・夏パスのチケット購入者を対象としたシステムで、万博会場入口にある51箇所の入場ゲートに顔認証を搭載し、チケットの貸し借り等によるなりすまし防止を実現します。登録者数はNECの国内における顔認証提供事例として最大規模となる120万IDを想定しており、来場者がスムーズかつセキュアに入場いただけるシステムを目指します。
会場内の店舗においては、通期パス・夏パスのチケット購入者に加えて、一日券の方でもEXPO2025デジタルウォレットの機能の1つである大阪・関西万博の独自電子マネー「ミャクペ!」(注2)に会員登録された方を対象に、顔認証を活用した決済サービスを提供します。

  • (注2) EXPO2025デジタルウォレットは大阪・関西万博で提供されるウォレットサービスで、スマホアプリとしてダウンロードが可能です。また「ミャクペ!」はEXPO2025デジタルウォレット内で提供される機能の一つで、万博会場内外で利用できる電子マネー決済サービスです。

担当者の声

高橋篤史
NEC 大阪・関西万博推進室長
高橋 篤史

NECは1970年の大阪万博で、住友童話館に顔情報分析技術を展示し、その後技術を磨き続けることで世界一の顔認証精度へと進化を遂げました。今回は、会場の入場管理システムと決済システムの導入、シグネチャーパビリオン「null2」の顔VC(注3)提供に顔認証技術が使われ、55年の時を超えた顔認証技術の導入に深い感慨を覚えます。

小田崇博
NEC バイオメトリクス・ビジョンAI統括部ディレクター
小田 崇博

大阪・関西万博では国内最大規模となる約120万IDを提供しますが、セキュリティやプライバシー、人権に十分配慮した設計としました。数十年後に「あの万博で体験した顔認証ね」と良い思い出として語られることを目指し、関係者一同意気込んでいます。

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