広瀬歴史記念館

明治の企業リーダーの歩みをたどる 広瀬宰平記念館

明治の企業リーダーの歩みをたどる 広瀬宰平記念館

幕末・明治の動乱期に、政府による接収や住友の経営難による売却から別子銅山をまもり、その開発の近代化を推進した広瀬宰平。彼はまた、わが国の産業の育成にも力を注ぎ、国家の発展に貢献しました。宰平の足跡を通して、新居浜の生い立ち、そして、日本の近代産業の歩みをたどります。

宰平は、1828年(文政11年)、滋賀県の医者の二男として生まれ、9歳のとき叔父に伴われ別子銅山に赴いて以来、その経営維持に奔走し、採鉱・製錬や陸運の近代化を推進するなど、わが国の殖産興業に尽力しました。

宰平が行ったのは、外国人技師の招聘や、作業の機械化、ダイナマイトの活用、日本初の山岳鉄道の導入などで、これにより銅山運営は飛躍的に効率化されました。また、大阪商法会議所、大阪商船の設立にも参画しています。

記念館は、当時の資料や映像などで宰平の業績をたどる展示館と、居宅と客人を招く迎賓館を兼ね備えた旧広瀬邸(国指定重要文化財)の2つから成っており、多方面から日本の近代化に向けての変化を知ることができます。

展示室

展示室

記念館では、文書や写真、映像、模型などを通して、宰平の業績をたどります。建物は、海へ船出する船をイメージしてつくられています。
敷地の入り口に立つ宰平の像(実物大)は、高村光雲の木型によるものです。

展示館では、まず入り口にある「現代の望煙楼」と称した象徴空間で、赤石連峰と燧灘の眺望を満喫することができます。これは、鏡を利用して直接は見えない風景を見えるようにしたもので、その名は旧広瀬邸にある「望煙楼」からきています。

そして、別子鉱山鉄道の切通を再現したジオラマを抜けると、宰平の人生がいくつかのテーマ毎に映像や実物資料、パネルを用いて紹介されています。

別子鉱山鉄道の切通を再現したジオラマ。両側の岩は、実際に現地で型を取り、それを再現したものです。
別子鉱山鉄道の切通を再現したジオラマ。両側の岩は、実際に現地で型を取り、それを再現したものです。
展示物には、狩野探幽画の、寿老人(中)、鶴(左右)の三幅対もあります。これは、宰平の引退時に住友家から記念品として贈られたものです。
展示物には、狩野探幽画の、寿老人(中)、鶴(左右)の三幅対もあります。これは、宰平の引退時に住友家から記念品として贈られたものです。
床面に大きな新居浜市の航空写真があり、昔の牛車道や鉄道跡なども俯瞰することができます。
床面に大きな新居浜市の航空写真があり、昔の牛車道や鉄道跡なども俯瞰することができます。

開館時間のご案内

開館時間
午前9時30分~午後5時30分
(受付時間は午後5時00分まで)
休館日
月曜日、国民の祝日の翌日(日曜日を除く)
12月29日から1月3日まで

料金

一般
520円
団体(20名以上)
420円
市内在住65歳以上(※2)
260円
身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳の
交付を受けている人及び介護者1名まで
260円
中学生以下
無料

※1 観覧券は展示館・旧広瀬邸どちらでも購入できます(チケットは共通です。)
※2 市内在住65歳以上の方は、住所・年齢がわかるもの(免許証等)、を提示してください。

アクセス

広瀬歴史記念館

TEL
0897-40-6333
住所
愛媛県新居浜市上原2丁目10番24号 〒792-0046
FAX
0897-40-6334

PageTop