『住友近代史の研究』刊行のお知らせ

令和元年(2019)という節目の年、『住友史料館報』は第50号を刊行いたしました。
これを記念して住友史料館では、住友の近代経営史に関する研究論文集を企画し、このたびミネルヴァ書房から『住友近代史の研究』として公表いたしました。

令和元年(2019)という節目の年、『住友史料館報』は第50号を刊行いたしました。
これを記念して住友史料館では、住友の近代経営史に関する研究論文集を企画し、このたびミネルヴァ書房から『住友近代史の研究』として公表いたしました。

明治以降の日本の近代化と工業化において中心的な役割を担ったのは、「財閥」と呼ばれた富豪たちであり、そのなかで住友は昭和初期には、三井・三菱と並び「三大財閥」と称されるまでになります。

財閥解体がなされた第二次世界大戦後、会社史の編纂や関連史料の公開により、財閥の歴史研究が盛んとなりました。とくに、三井・三菱の事業史研究については数多くの著作が蓄積されてきましたが、住友に関わるものは、それらと比べやや遅れてきたように思われます。

今回の論文集『住友近代史の研究』は、住友史料館で日頃より活動する研究者7名が集まり、明治から財閥解体までの80年の住友の近代史がどのような特色をもつか、住友が果たしてきた役割や位置づけに注目して研究と考察を行いました。

各章のタイトルおよび執筆者(役職)は以下の通りです。

『住友近代史の研究』論文タイトル一覧

はじめに
三井・三菱そして住友
下谷 政弘 住友史料館館長
第一章
近代住友の企業統治と総理事
末岡 照啓 住友史料館副館長
第二章
戦前昭和期の住友別子鉱山株式会社
渡邊 純子 住友史料館研究顧問
京都大学大学院経済学研究科教授
第三章
住友の本社組織と連系会社
下谷 政弘 住友史料館館長
第四章
住友本社の販売店-戦時期を中心にー
牧 知宏 住友史料館主任研究員
第五章
関東大震災と住友
海原 亮 住友史料館主席研究員
第六章
明治期住友の並合業
佐藤 秀昭 住友史料館研究員
第七章
明治期の住友銀行と銀行組合
安国 良一 住友史料館指導教授

本書は、日本経営史や日本近代史の専門的論文集ではありますが、住友グループ各社の皆様には興味深いと思われるテーマが数多く含まれておりますので、是非お手にとってお読みいただければと考えております。

なお、収録論文のラインナップなど詳細につきましては、下記URL(住友史料館、ミネルヴァ書房)でご紹介しております。

以上

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