住友財団は、昨年(2016年)12月22日現地で開催された記念式典に参加しました。その際、カンボジア政府よりこれまでの長年にわたる同遺跡への修復助成に対する深い感謝の言葉と共に花輪を授与されました。
サンボー・プレイ・クック遺跡は、アンコール・ワット遺跡に先立つ7世紀の古代都市イーシャナプラの仏教遺跡です。これら遺跡はまた、インド文化の影響を色濃く受けたクメール文化の造形建造遺跡群の一つで、煉瓦造祠堂や壁画彫刻を含む寺院群と方形都市の痕跡が数多く残されています。現在、カンボジア政府は、同遺跡をユネスコの世界遺産として申請中です。
住友財団では、1997年度から修復助成を開始し19年間にわたり、累計で2,650万円の修復助成を行ってきました。
当日、式典には日本サイドから修復事業を主導してきた早稲田大学の中川武名誉教授の他、義家弘介文部科学副大臣、堀之内秀久在カンボジア日本国大使らが出席しました。