「基礎科学研究助成」に1億5千万円 「環境研究助成」に1億円の助成を決定

住友財団(会長 野依 良治、理事長 住友吉左衞門)は、この度2019度(本年4月~6月に公募)の「基礎科学研究助成」として総額1億5千万円(前年並)、同「環境研究助成」として総額1億円(前年並)の助成を決定いたしました。
これによって、財団創設(1991年)以来の累計助成金額(件数)は、「基礎科学研究助成」で約39億4千万円(2,406件)、「環境研究助成」で約28億9千万円(1,479件)に達しました。

1.基礎科学研究助成

若手研究者による基礎科学(数学、物理学、化学、生物学、工学の基礎)研究に対する助成で、小林 誠 高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授を委員長とする選考委員会(委員13名)で「(科研費以上に)萌芽的なものにチャレンジしようとする研究を支援したいという本プログラムの趣旨を踏まえて」選考がなされました。選考の結果、1,110件の応募の中から、

東京大学 大学院理学系研究科
道村唯太らによる
『光リング共振器を用いたアクシオン暗黒物質の探索』

日本大学 藝術学部
大村 文乃 研究員らによる
『イカ吸盤の真の吸着機構の解明 吸盤の微細構造/使用法の可視化から定説の刷新へ』

など100件の研究に対し、総額1億5千万円の助成を行うこととしました。

2.環境研究助成

環境問題の解決・改善に資する様々な研究に対し助成を行うもので、土肥 義治 東京工業大学名誉教授を委員長とする選考委員会(委員7名)で選考の結果、

(1)

課題研究(募集課題『深刻化する環境問題の理解および解決のための学際研究または国際共同研究』)」については、44件の応募の中から、

北海道大学 大学院 理学研究院 渡邊 剛 講師らによる
『産業革命以降の人為起源二酸化炭素の海洋への溶解拡散の履歴と将来予測の高精度化』

など4件に対し、総額3,010万円の助成を行うこととしました。

(2)

一般研究は、353件の応募の中から、

金沢大学 環日本海域環境研究センター 鈴木 信雄 教授らによる
『マイクロプラスチック由来の有害化学物質による魚類の骨吸収促進作用の解析』

など32件の研究に対し、総額6,990万円の助成を行うこととしました。

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