一筆啓上賞手紙コンクール後援

第1回新一筆啓上賞授賞式

入賞作品
住友賞
  • 〔子から母へ〕
    「命だけは、助けて下さい。私が一生母の眼になります」。と誓ったのに私はお嫁に行きます。
    〔母から子へ〕
    神様が、片方の眼を残してくれたのは、貴女の花嫁姿を見せるため。母さんは大丈夫。

    阿南 敏子 (大分)

  • 〔子から母へ〕
    お母さん だんだん耳が遠くなったぶん 私の顔がどんどん近づきますね
    〔母から子へ〕
    私も年とったけど あんたもだね 近くで話してくれるぶん 顔のしわを見つけたよ

    一色 てつえ (岡山)

  • 〔子から母へ〕
    お母さんへ なんだか最近ヤセたよの。悩み事あんのなら相談のるよ?どしたん?
    〔母から子へ〕
    娘へ うん・・・・実はの・・・・あんたが悩みの種なのよ。

    中島 桜里 (福井)

  • 〔子から母へ〕
    母さんごめん、この生活にピリオドを打ち、家に帰りたい。少し休ませて、お願い!
    〔母から子へ〕
    老木だけど、まだ止まり木になれそう。暫く羽を休ませなさい。

    中川 亜紀 (新潟)

  • 〔子から母へ〕
    僕は幸せだよ。「お母さんがこんなふうに生んでごめんね」と言うのは、やめてね。
    〔母から子へ〕
    障害があっても、それを受けとめて前向きに、素直に育ってくれて、母は救われます。

    植出 良寛 (福井)

  • 〔子から母へ〕
    三月から十年ぶりに家で暮らします。長男として、働き手になることもできすに。
    〔母から子へ〕
    何もしてあげるつもりはありませんよ。八歳の頃とは違うんですから。

    鈴木 隼人 (青森)

  • 〔子から母へ〕
    わが家の大事な箱入り娘も 疲れ果てて家まで帰れないので 急いで迎えにきて
    〔母から子へ〕
    母は箱入りの上 箪笥にも入っているので 時間が掛かるのである

    鈴木 美由記 (愛知)

  • 〔子から母へ〕
    母ちゃん、迎えは早すぎるよ。俺、まだ還暦前だよ。もう絶対に来るなよ。
    〔母から子へ〕
    親不孝者のお前なんか なんで迎えに行くもんか。死んでも来るな。

    岸田 鉄也 (東京)

  • 〔子から母へ〕
    送り盆手打ちうどんに 巾(帯)広麺を作ったよ 兄ちゃん「オンブ」して貰うといいよ
    〔母から子へ〕
    帯作ってくれたの、でもあの子 背嚢があっても大丈夫かな

    関口 華枝 (群馬)

  • 〔子から母へ〕
    「ぼくはよし生だよ。しょうへい、ひろか、よし生じゃないよ」。おかあさん。
    〔母から子へ〕
    「こめんごめん。名まえがつながって出てくるの。じゅく語のようなものネ!」

    中山祥生(福井)

  • 〔子から母へ〕
    お誕生日おめでとう!今日で五十七歳ですね これからもお元気で!
    〔母から子へ〕
    手紙どうもありがとう。母さんも、先週でとうとう五十八になりました。

    崎 陽子 (大阪)

  • 〔子から母へ〕
    冬、父の靴を毎朝竈の側で暖めていたお母さん、それを愛と呼んでもいいんですか。
    〔母から子へ〕
    それは当たり前の事。私は当り前の事をしただけよ。お前は変な子だね。

    バントック京子(高知)

  • 〔母から子へ〕
    私がお腹の中に居た時、階段で転んだせいなのかね。お前の成績が悪いのは。
    〔子から母へ〕
    母ちゃん、安心して。打ち所が良かったんで小学校を卒業する時は全優だったよ。

    薄木 博夫 (茨城)

  • 〔子から母へ〕
    今までありがとう。これが言いたかったんだ。返信はいりません。では御達者で。
    〔母から子へ〕
    ちょいとお待ちよドラ息子。私を置いて巣立つ気かい?今までのツケ全て払いや。

    原田 一平 (熊本)

  • 〔子から母へ〕
    いい加減、人によって声変えるくせはやめて下さい・・・・・。
    〔母から子へ〕
    スルドイ!貴方に、怖い声は、もう通用しないということですね。

    竹田 幸秀 (東京)

  • 〔子から母へ〕
    雨がふったらね 葉っぱがピカピカ笑ったよ。学校までの道がよろこんでたよ。
    〔母から子へ〕
    おなべをみがくと鏡みたいに光ってママが映るよ。しみだらけって笑われてるみたい。

    舟橋 優香 (茨城)

  • 〔子から母へ〕
    どうしよう、何をしても身長が止まれへん!!どうやったら止まるんやろ?
    〔母から子へ〕
    大丈夫。あんたは母の子やから、もうすぐ縦じゃなくて横に伸びるで。

    佐々木 貴子 (大阪)

  • 〔子から母へ〕
    私、おやふこう者だった。
    〔母から子へ〕
    それを、ていねいにそだてあげた私がバカ者だったんだよ。

    谷口 ひろこ (ブラジル)

  • 〔子から母へ〕
    僕に何もしゃべらないというけれど、心の中を見せたら母さん卒倒するぞ。
    〔母から子へ〕
    母さんはむだに年を取ってる訳じゃないよ。君一人ぐらい守れる自信はある。

    鶴戸 大介 (熊本)

  • 〔子から母へ〕
    せかいで一ばんかわいいのは、なおこです。二ばんめは、おかあさんです。
    〔母から子へ〕
    順番は下がってもいいから、いつまでもかわいいと言ってね♡

    都筑 宗哉 (福井)

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