一筆啓上賞手紙コンクール後援
第3回新一筆啓上賞顕賞式
入賞作品
-
- 〔妻へ〕
- 二十五年前のラブレター、折り紙になっているのを開いたら、戻せなくなりました。
- 〔夫へ〕
- 結局、私たちの愛も、もうあの頃には戻らないということなのでしょうか?(笑)
青木 太(40歳 茨城)
-
- 〔金沢の爺ちゃんへ〕
- 敬老の日、じいちゃんの似顔絵持って遊びに行きます。髪の毛、オマケして描きました。
- 〔孫の大ちゃんへ〕
- 絵、楽しみです。来たらまた、庭で相撲をとろう。もうお前に勝てないかも知れません。
西森 茂(80歳 石川)
-
- 〔娘へ〕
- このドラマは本当に感動的なのよ、主人公たちの純愛が。あんたも一度見てみなさいよ。
- 〔母へ〕
- うん。でもそれより、ドラマの間にお皿洗ってくれるお父さんに、純愛感じてみたら?
栗原 美里(18歳 千葉)
-
- 〔ママへ〕
- ママはあかねが好き?きらい?好き?どちらですか?
- 〔あかねへ〕
- ママは、きらいと言う言葉を知りません。好き?大好き?好き?大好きです。
小林 亜紀(36歳 新潟)
-
- 〔母へ〕
- 大変です。息子がお金がなくて困っています。
- 〔息子へ〕
- そんなこと言われてもこっちはあなたが生まれてからずっとお金に困ってます。
亀井 健史(19歳 栃木)
-
加藤 光二(71歳 東京)
-
- 〔彼女の娘さんへ〕
- お母さんをお返しするね。こんなに小さくなってしまったけど。明るく優しい人だった。
- 〔母の恋人へ〕
- ありがとう。母の最期の人生を輝くものにしてくれて。二人寄りそう姿忘れない。
鈴木 明子(愛知)
-
- 〔主人へ〕
- パパ、星になれなくてよかったね。
- 〔家族へ〕
- 星には、なれないさ。パパは、君たちの太陽だからね。
田中 貴子(40歳 東京)
-
- 〔お母さんへ〕
- すごいね、お父さんの食べたい物が聞かなくても分かって。
- 〔娘へ〕
- だから夫婦の会話が減ってっちゃうんだよね。
松宮 尚子(18歳 福井)
-
- 〔娘へ〕
- 孫はまだか?
- 〔娘からの返信〕
- 「孫の顔を見ないうちは死ねん」って言葉、信じてるの。一人しかいない親だから。
石原 敬三(70歳 北海道)
-
- 〔妻から夫へ〕
- この35年間、お互いに隠し事はひとつもありませんよね。
- 〔夫から妻へ〕
- 実際のところ いま何キロですか、体重は。
速水 勝彦(62歳 愛媛)
-
- 〔みっちゃんへ〕
- 宿題すんだの? おふろ入ったの? 歯みがいたの? 明日の用意はできたの?
- 〔おかあさんへ〕
- きょうも、ぜっこうちょうやわ、おかあさんのカセットテープ。
西田 光希(7歳 福井)
-
- 〔母へ〕
- 私が一人暮しを始めてもさみしくない?
- 〔娘へ〕
- お父さんがいるから大丈夫。でもあなたがいないとお父さん無口になるから困るわ。
義田 愛(18歳 福井)
-
- 〔おとうさんおかあさんへ〕
- おとうさんとおかあさんに、くっつくのが大すき。とってもきもちいいもん。
- 〔娘へ〕
- いつまでくっついてくれるかな、できれば、嫁ぐ日までは。
金本 望希(7歳 福井)
-
- 〔先生へ〕
- 先生、驚かないで。僕たち今度結婚します。披露宴での祝辞をよろしく頼みますね。
- 〔教え子へ〕
- 知ってたよ。君が私に叱られている時、彼女はいつも心配そうに君をみつめていたもの。
川上 陽一(43歳 山形)
-
- 〔夫から妻へ〕
- お前と共に五十年か。生まれ変わったら又一緒になろうな。
- 〔妻から夫へ〕
- いいわよ。そのかわり、今度は私が男で貴方は女に生まれてくるのよ。
岡村 治男(63歳 東京)
-
- 〔ままへ〕
- こうへいおみみなおってね。3さいか4さいでなおればいいね。ままこうへいまもってね。
- 〔みゆへ〕
- みゆちゃんたちのおかげでままもがんばれます。これからもみんなでがんばろうね。
稲田 美結(5歳 宮崎)
-
- 〔息子から老父へ〕
- おとうさん、目の手術をして世の中が明るくなったでしょ。
- 〔老父から息子へ〕
- しばらく見ないうちに、お前がずいぶん老けたのにはおどろいた。
小賀坂 勝美(53歳 岩手)
-
- 〔母へ〕
- 米櫃の周りにこぼれた米粒の数の多さで母さんの体の衰えを知りました。鈍感でごめん。
- 〔娘へ〕
- 手が震えてこぼれてしまうけど、でも大丈夫。せめてご飯だけは炊いとくからね。
北原 雅與(61歳 兵庫)
-
- 〔母へ〕
- 毎朝早起きで弁当作ってくれてありがとう。でもうさぎのリンゴは少しはずかしいよ。
- 〔息子へ〕
- 男の子ばかり四人兄弟の色気のない我が家。うさぎのりんごぐらい入れさせてちょうだい。
杉本 太郎(15歳 熊本)
PageTop