全国盲学校弁論大会特別協賛

住友グループ広報委員会は「全国盲学校弁論大会」を応援しています。この大会は、昭和3年(1928年)に毎日新聞社点字毎日の主催で開催されて以来、歴史を刻み続けた伝統ある大会です。「自分の心を自分の言葉で伝えていく」本大会の主旨は私たちのグループ・メッセージである「大切なこと 人から人へ」の精神にまさに重なるものであることから、平成15年(2003年)から特別協賛しています。

第92回(2024年) 全国盲学校弁論大会全国大会

住友グループ広報委員会が2003年より特別協賛しております「全国盲学校弁論大会 全国大会」は、10月4日(金)、公立学校共済組合水戸宿泊所ホテルレイクビュー水戸にて開催され、全国から弁士の皆さんが集いました。

この全国盲学校弁論大会は昭和3年(1928年)に創設以来、伝統を守り続け、今回で92回目を迎えました。本全国大会では、約140名が見守る中、全国7地区から選ばれた13歳から50歳までの9人の弁士の方々が、自らの障がいと向きあう様子や、将来の夢、生きがい、感謝などを自らの言葉で熱く語りました。

来賓挨拶をする長澤事務局長
優勝者を表彰する長澤事務局長
優勝に輝いたカーン・ファティマ・フランシスコさん(中央)、準優勝の木村心音さん(左)、3位の杉浦なつきさん(右)

今年の大会で優勝の栄冠に輝いたのは、「大切な場所」と題した弁論を行った埼玉県立特別支援学校塙保己一学園 高等部普通科3年のカーン・ファティマ・フランシスコさんでした。カーンさんは2013年の春、地元の小学校に入学しました。楽しみな気持ちを胸いっぱいに始まった学校生活はひどく冷たく苦しいものとなりました。カーンさんの視覚障害について、誰一人として理解を示そうとしてくれる人はいなかったからです。
しかし、小学6年生のときに転機が訪れます。転校先の塙保己一学園盲学校との出会いです。 クラスメートとお互いにこれまでの経験を話すと共感を得られたことや、たとえつらいことがあっても先生方が優しく話を聞いてくれたことなど、温かく優しさに満ちていた毎日を過ごすうち、カーンさんは徐々に以前の「明るい私」に戻っていくことができました。
弁論の最後には、「自分の殻にとじこもらず、広い世界へ飛び込んでいってほしい。そうすれば、きっとあなたにとって『大切な場所』が見つかるはずだから」と優しく力強いメッセージを会場に響かせました。
なお、今回、特別審査員として参加された作曲家・作詞家・シンガーソングライター・ラジオパーソナリティーのマシコタツロウ氏は、熱弁を振るわれた各弁士に向けて称賛を送られ、その優しく語りかけるような特別講評は、会場を和やかな雰囲気に包みこみました。

住友グループ広報委員会による特別協賛は今年で21回目になります。住友グループ広報委員会では、「大切なこと 人から人へ」というグループメッセージを掲げて活動しています。
私たちは、言葉を通して「生きる力」を社会に発信しているこの大会を支援できることは、大変意義深いことであると考え、今後も本大会の発展に少しでも貢献できればと思います。

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