住友グループ広報委員会は「全国盲学校弁論大会」を応援しています。この大会は、昭和3年(1928年)に毎日新聞社点字毎日の主催で開催されて以来、歴史を刻み続けた伝統ある大会です。「自分の心を自分の言葉で伝えていく」本大会の主旨は私たちのグループ・メッセージである「大切なこと 人から人へ」の精神にまさに重なるものであることから、平成15年(2003年)から特別協賛しています。
住友グループ広報委員会は、2017年10月6日(金)、広島県立広島中央特別支援学校で開催された第86回全国盲学校弁論大会(主催 毎日新聞社点字毎日他)に特別協賛しました。この弁論大会は昭和3年(1928年)に創設以来、伝統を守り続け、今年で86回目を迎えました。大会には、7つの地区から選ばれた14歳から56歳まで9人の弁士の方々が、自らの障害と向きあう様子や、将来の夢、生きがいなどを自らの言葉で熱く語りました。
今回の大会で優勝の栄冠に輝いたのは、「Ame(あめ)」と題した弁論を行った浜松視覚特別支援学校専攻科理療科2年の望月達哉さんでした。望月さんは、網膜色素変性症のため、生まれつき弱視です。苦悩の生活を送っていた時、女性シンガー・ソングライターのライブで雨をモチーフにした歌に出会いました。「心に雨を降らせているのは誰か分かっている」という歌詞に「気持ちを沈めているのは自分。強い意志を持とう」と決意。弁論の中で、その心境の変化を、時には淡々と、時には力強い口調で訴えました。折も折、弁論に呼応するかの様に会場の外の激しい雨音が聞こえ、聴衆は弁論の中に引きこまれていきました。
住友グループ広報委員会による特別協賛は今年で15回目になります。「大切なこと 人から人へ」というグループメッセージを掲げて活動する住友グループ広報委員会。私たちは、言葉を通して「生きる力」を社会に発信しているこの大会を支援できることは、大変意義深いことであり、今後も本大会の発展に少しでも貢献できればと思います。