住友史料館の前身は、遠く明治20年(1887年)にさかのぼります。大阪の本邸に専任職員を置き、事業と家の歴史に関する古文書を集め、家史編纂を始めました。
家史編纂は、戦後も住友グループ各社の共同事業として継承され、昭和25年(1950年)には「修史室」と名称を改めました。
昭和62年現在地に移転し、「住友史料館」と改称。住友家および、住友グループ各社の事業史に関する諸資料の収集・整理・保存を専門におこなう私設の機関として、積極的な活動を続けております。
当館収蔵の重要文献は史料集『住友史料叢書』として刊行し、研究の成果は『泉屋叢考』、および紀要『住友史料館報』を通じて、住友各社、大学・図書館・研究機関などへ向けて公表しています。
当館保管の近世史料は約3万点、近代史料は約6万点を数えます。これらは住友の歴史を編纂するための中核をなすものですので、半永久的に保存・利用できるよう必要な補修を実施し、目録の作成を進めています。整理作業の完了した史料は、順次、学術的な調査研究を目的とする方を対象に、公開いたします。なお、史料保護の観点から、閲覧にさいしては複製本やデジタルデータをご利用いただいております。
史料閲覧について、詳しくは当館ホームページをご覧のうえ、所定の手続きをお願いします。
(なお、展示施設はございませんので、館内見学のお申し込みはお断りしております。あらかじめご了承願います)