日本総合研究所
シンクタンクについて
調べてきたよ
経済(けいざい)は、ぼくたちの身近な問題なんだよ
経済(けいざい)という言葉を知ってるよね。その経済が今後どのように動くのかという問題は、ぼくたちにはあまり関係ないように思えるけど、実は、いろんなところで関係してくるんだ。たとえば、いま中国が発展(はってん)しているだろ。中国の町が近代都市に生まれ変わっているよね。高速道路や高層(こうそう)ビル、空港や港などが新しく建設(けんせつ)されている。そうすると、鉄が必要になるし、コンクリートや建設資材(しざい)、機械もいるよね。技術(ぎじゅつ)を持った人も中国へ行かなきゃいけない。そこで、日本の会社にも注文がいっぱいくる。みんなのお父さんの会社にも仕事の注文があるかもしれないよね。仕事が増(ふ)えると給料(きゅうりょう)が多くなる。すると、みんなのおこづかいも増えるかもしれないよ。そんなふうに、すべてつながっているんだ。
経済って複雑(ふくざつ)で難(むずか)しいことのように思えるけど、これほど身近な問題はないんだよ。
シンクタンクは、そうした経済とか政治(せいじ)とか、社会の問題を調査(ちょうさ)して、今後どのような変化が起こるかを予想したり、どう行動すればいいかを考えたりするんだ。
経済の見通しが会社の方向性(せい)を左右する
シンクタンクは、調べて考えたことを発表するんだ。たとえば「経済(けいざい)見通し」というものがある。経済が今後どのように動くかという予想だね。この予想を会社の社長さんたちが参考にして、会社の方向性(せい)を決めるんだ。「来年は景気(けいき)がよくなり、ものがたくさん売れるでしょう」という予想が発表されたら、経営者(けいえいしゃ)たちは、たくさん商品をつくろうと計画を立てるわけだ。先のことが予想できなかったら、計画を立てることができないからね。計画を立てるときにシンクタンクの発表が役立つんだよ。
シンクタンクの発表がホームページで見ることができる
経済(けいざい)の予測(よそく)をするだけじゃなくて、政府(せいふ)に働きかけることもあるんだ。少子高齢化(しょうしこうれいか)の問題や年金問題、働く人たちの問題、病院の問題、地方を元気にすることなど、政府が取り組まなければいけない問題がいっぱいあるよね。シンクタンクはそういう問題を調べて、今後どうなるのかを考えるんだ。そして、解決策(かいけつさく)を見つけて政府に提案(ていあん)するんだよ。
シンクタンクはシンポジウムを開いたり、講演会(こうえんかい)を行ったり、本を出版(しゅっぱん)したりして、調べたことを発表しているんだよ。レポートにまとめて政府に出すこともあれば、ホームページで公開することもある。日本総研(そうけん)のホームページにはちゃんとレポートが公開されているよ。ちょっと難(むずか)しい言葉が使ってあるけど、辞書(じしょ)を見ながら読んでいけば、ぼくたちだってきっと理解(りかい)できるよ。興味(きょうみ)があったら挑戦(ちょうせん)してみてごらん。