住友大阪セメント
トンネルの
コンクリートについて
調べてみたよ
トンネルで使われるコンクリートは特殊(とくしゅ)なんだ
たくさんのセメントが日本で製造(せいぞう)されているけど、そのほとんどはコンクリートの原料になるんだ。そしてそのコンクリートを使っていろいろな構造物(こうぞうぶつ)が作られるんだけど、ここではトンネルを作るときに使う特殊なコンクリートを紹介(しょうかい)するね。まずトンネルの穴を掘るよね。そこへコンクリートを吹き付けるんだよ。すごいだろ。圧縮(あっしゅく)した空気でコンクリートを押し出すようにして吹き付けるんだ。そうやってトンネルの壁(かべ)を作るんだよ。
このコンクリートは特殊なコンクリートなんだよ。糊(のり)のようにくっつきやすくて吹き付けた形のままですぐに固まるようにできているんだよ。コンクリートは、セメントと水、細骨材(砂)、粗骨材(砂利)を練り混ぜて作るんだけど、このコンクリートの場合は骨材を小さくして、すぐに固まる材料を混ぜ合わせて作るんだそうだよ。
コンクリートにはいろんなものがあるんだよ
高層ビルや橋などに使われる「高強度コンクリート」というのがあるんだ。これは強度と耐久性(たいきゅうせい)を追求(ついきゅう)したコンクリートで厳しい自然環境にも耐(た)えることができるんだね。東京都庁や明石海峡大橋、東京湾横断道路(とうきょうわんおうだんどうろ)「海ほたる」などにも使用されているよ。
また、流動性(りゅうどうせい)を追求した「高流動コンクリート」というのもあるんだ。これは分離(ぶんり)せずに流れやすいコンクリートで、現場できずいた型枠(わく)の隅々(すみずみ)までコンクリートを流し込むことができるんだ。
その他、ダムなどの大きな形を作るためのコンクリート、セメントの水和熱(すいわねつ)を抑(おさ)えた「低発熱コンクリート」、軽さを追求した「軽量コンクリート」、水のなかでも施工(せこう)できる「水中コンクリート」など、さまざまなコンクリートがあるんだよ。
古くなったコンクリートはどうなるか知ってるかい?
古くなったビルが壊さ(こわさ)れ、大量のコンクリートが出てくるだろ。そのコンクリートを、すててしまったらゴミになるよね。この古くなったコンクリートはどうなるか知ってるかい?
古くなったコンクリートを細かく砕いて、道路の下に敷(し)いたり、新しいコンクリートを作るときの材料として使うんだ。つまり、材料としてまたコンクリートに生まれ変わるんだ。
住友大阪セメント(株)の人に教えてもらったんだけど、セメント会社は環境を守るためにこうしたコンクリートのリサイクルの研究に積極的に取り組んでいるんだって。