NEC
ケータイは
どうしてつながるのか
調べてきたよ
いつでもどこでもつながるのはどうしてなんだろう?
実は日本全国に、ケータイの基地局(きちきょく)があるんだ。北海道の最北端(さいほくたん)の岬(みさき)から沖縄(おきなわ)の島まで、アンテナをたてた基地局があるんだよね。都会の地下街やビルにもこの基地局はあるんだ。災害(さいがい)が起きたときは、車で移動(いどう)する移動基地局というのもあるんだよ。この基地局がケータイの電波をキャッチして交換(こうかん)局へつなげるんだ。そこから通常の電話と同じルートでつながっていくんだよ。
海外につながるときは、日本の交換局と海外の交換局がつながっているので、ケータイもその線にのってつながるんだ。ちなみに、太平洋の底には光ファイバーの国際ケーブルがあるんだよ。その線でアメリカやオーストラリア、カナダなどにつながっているんだ。世界はすでにつながっているんだね。
ケータイで人間の声がどうして聞こえるの?
ケータイも糸電話も仕組みは同じさ。糸電話は声が糸をふるわせて伝わるよね。ケータイは、声の震えを電気信号に変えて、それを糸の変わりに電波にのせて送っているんだ。電波は1秒間に約30万キロ進む(1秒間に地球を約7周半進むスピード)んだよ。だから、この電波に乗せれば一瞬(いっしゅん)にして遠くにいる人のもとに届くんだ。
「言葉」を電気信号に変える仕組みをはじめて考えたのはアメリカのモールスという人なんだよ。モールスは電流を切ったり流したりすることで遠くはなれた人に言葉を伝えることができると考えた。それが「モールス信号」だよ。その後、ベルという人が1876年に電磁石(でんじしゃく)で声を電気信号に変えて送る「電話」を発明したんだ。1888年にはドイツのヘルツという人が「電波」を発見しているよ。そうした人たちの発見や発明によって遠く離れた人とおしゃべりできるようになったんだね。
ケータイはどこまで進化するのだろう?
移動しながら話ができる電話が登場したのは1979年の「自動車電話」だったんだ。1985年には待ち歩ける電話「ショルダーホン」がサービスを開始したんだよ。そのときの重さは約3キロもあったんだ。はじめて、「携帯(けいたい)電話」と呼ばれる重さ約750グラムのケータイが登場したのが1987年のことだよ。ちなみにこのときのケータイはNEC製だったんだ。
ケータイにはバッテリーやマイク、スピーカー、半導体(はんどうたい)などさまざまな部品がはいっているよね。それらがどんどん小型化して軽く薄く(うすく)なっていったんだ。いまでは写真がとれたり、音楽がきけたり、おサイフがわりになったりするだろ。インターネットにつなげてショッピングもできるし、コインロッカーやマンションなどの鍵(かぎ)としても使えるようになったよね。
いずれは、ケータイから光線を発して手元にはバーチャルキーボード、目の前にはディスプレイをうつらせて、パソコンと同じような操作(そうさ)がいつでもどこでもできるようになるかもしれないんだって。ケータイの未来はおどろきと感動がいっぱいだね。