明電舎めいでんしゃ

太陽光発電は
石油に代わる
エネルギーになるの?

太陽光発電のしくみ

地球表面に届(とど)いている太陽エネルギーは、太陽が出しているすべてのエネルギーのわずか22億分の1だといわれているんだ。でも、その約1時間分で人類が1年間に使うエネルギーをまかなえるんだ。太陽のエネルギーって、すごく大きいんだね。このエネルギーをうまく使えば、石油に代わることができるかもしれないんだ。
太陽光発電というのは、太陽電池パネルによってこの太陽エネルギーを直接(ちょくせつ)電気に変えるんだよ。ただし、ここで生まれる電気は直流なので、工場や家庭でも使える交流に変えなければいけない。太陽光発電の直流を交流に変換(へんかん)する装置(そうち)のことをパワーコンディショナーというんだ。

太陽光発電のしくみ

パワーコンディショナーの役割(やくわり)

パワーコンディショナーの役割(やくわり)

太陽電池パネルで作った電気をパワーコンディショナーが交流に変えるんだけど、いくつか課題点があるんだ。直流から交流に変換(へんかん)するときに、電気のロスが起きる。生まれた電気の何パーセントかが消えてなくなるんだよ。これを変換効率(こうりつ)というんだ。変換効率が高くてロスの少ないパワーコンディショナーが必要なんだ。
そして、パワーコンディショナーは電気を一時蓄(たくわ)えておく役割(やくわり)があるんだけど、その量が多いほうがいいよね。1台あたりの容量(ようりょう)が多いと、その分台数を減(へ)らすことができるので、場所もとらないし、お手入れも楽だからね。それに建設(けんせつ)費が安上がりだ。

太陽光エネルギーの発電所

太陽光エネルギーの発電所

工場やビルの屋根に太陽電池パネルをはって発電すると、日よけにもなるし、冷房(れいぼう)や暖房(だんぼう)の電気として使えるよね。駐車(ちゅうしゃ)場や駐輪(ちゅうりん)場、ビルの壁(かべ)に太陽電池パネルを設置(せっち)するケースも増(ふ)えているんだよ。
太陽エネルギーを使った発電所を建設(けんせつ)する計画もすすんでいるんだ。明電舎では、北海道の稚内(わっかない)にで太陽光の発電所をの建設に参加していろんな試験をしている。大規模(きぼ)な電力を安定して送り出すにはどんな課題があるのか、寒い地域(ちいき)でもしっかりと電気が作れるのか、そんな実験だ。
太陽エネルギーの発電所ができると、石油がなくなるという心配をしなくていい。CO2(しーおーつー)(二酸化炭素(にさんかたんそ))を出さないクリーンな発電所ができるんだよ。だから、みんなで応援(おうえん)しようね。

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