三井住友信託銀行
信託銀行と銀行の違いってなんだろう?
信託(しんたく)の仕組みを調べてみたよ
僕(ぼく)たちが考える銀行というのは、ATM(お金を出し入れする機械)でお金を引き出したり、振(ふ)り込(こ)んだりする、まるでお財布(さいふ)代わりのようなイメージだよね。お年玉を預(あず)けて「預金(よきん)通帳」を作ってもらったことがあるだろ。
信託銀行(しんたくぎんこう)というのは、そうした銀行のお仕事のほかに、信託業務(しんたくぎょうむ)を行う銀行のことをいうんだよ。信託業務というのは、他人の財産(ざいさん)を自分の名義(めいぎ)として預かり、それを運用して得た利益(りえき)を受益者(じゅえきしゃ)にお渡(わた)しするお仕事のことを言うんだ。
財産を信託銀行に預ける人のことを委託者(いたくしゃ)というんだよ。そして、その財産を預かる人を受託者(じゅたくしゃ)といって、信託銀行(都市銀行や地方銀行も取(と)り扱(あつか)っている銀行はある)がこれにあたるんだね。財産を運用して得た利益を受け取る人のことを受益者というんだ。委託者がそのまま受益者になるケースが多いんだけどね。
財産(ざいさん)や遺言(ゆいごん)のことを相談する
ぼくの友だちのおじいちゃんが信託銀行(しんたくぎんこう)に相談に行ったそうなんだ。そのおじいちゃんは会社の社長をしていたんだけど、引退(いんたい)したんだよね。そして、自分の財産(ざいさん)をどうするか信託銀行に相談したんだって。
おじいちゃんは、いっぱい財産をもっているんだ。会社のオフィスが入っているビルでしょ、自宅(じたく)の大きな屋敷(やしき)でしょ、軽井沢(かるいざわ)には別荘(べっそう)もあるし、山も持っているんだ。そういうものを不動産というんだけど、これは貸(か)したり売ったりすると利益(りえき)がでるよね。あと、株(かぶ)やお金もたくさんもっているんだ。その財産をどうすればいいか信託銀行に相談するんだよ。
おじいちゃんは遺言(ゆいごん)を書いて、そうした財産を子どもや孫にゆずるんだって言ってたよ。そういう遺言の相談も信託銀行にするんだね。
投資信託(とうししんたく)のしくみを調べたよ
運用という言葉、わかるかな? 運用というのは、財産(ざいさん)を上手にやりくりして利益(りえき)をだして増(ふ)やしていくことなんだ。不動産なら貸(か)したり売ったりして利益(りえき)を出すでしょ。お金は定期預金(よきん)や外国のお金で貯金するとかして利子を得たり、株を買ったり売ったりして利益を出すことを運用するというんだよ。
株(かぶ)というのは、株式会社(かぶしきがいしゃ)が発行する株式のことで、おじいちゃんはこれをたくさん持っているんだ。その株式会社が儲(もう)かると株式を持っているおじいちゃんに配当といってお金がもらえるんだよ。しかも、株式の値段(ねだん)は会社が儲かるとどんどん上がっていくんだ。だから安いときに買って高いときに売れば利益がでるよね。
これには投資信託(とうししんたく)という仕組みがあるんだ。委託者(いたくしゃ)は受託者(じゅたくしゃ)である信託銀行(しんたくぎんこう)にお金を預け、会社名を決めないでたとえば地球環境(かんきょう)にやさしい活動をしている複数(ふくすう)の会社の株にお金を使ってもらうんだ。株というのは専門家(せんもんか)じゃなきゃわからない部分が多いからね。おじいちゃんは信託銀行(しんたくぎんこう)に相談してお金を上手にやりくりしているんだよ。三井住友信託銀行には株や不動産の専門家がたくさんいるので安心してまかせられるんだよ。