日新電機にっしんでんき

電圧でんあつは上下する

電圧(でんあつ)を整える機械

電気はいつも一定の電圧(でんあつ)で流れているわけじゃないんだ。100キロも離(はな)れた発電所から流れてくる電気は電圧が下がるんだ。高い場所から水を流したとき、遠くから流すと、途中(とちゅう)で勢(いきお)いがなくなるだろ。それと同じさ。電気だって勢いがなくなるんだ。
電圧が上がったり下がったりするのは、電気が長い旅をしたときだけじゃない。昼間は工場や電車が動くので電気をたくさん使うよね。夜は使わないだろ。そんなふうに電気の使う量が増(ふ)えると、電圧は下がるんだ。逆(ぎゃく)に使う量が少ないと電圧は上がる。
この電圧を整えたりするのが「コンデンサ」と「リアクトル」なんだ。

コンデンサ、リアクトル

コンデンサとリアクトルが交代で働いている

50万ボルトで流れてきた電気を変電所で下げるんだ。工場やビル、家庭などで使えるようにね。そのとき変圧(へんあつ)器が必要になる。だけど、変電所にあるのは、変圧器だけじゃない。電圧(でんあつ)を整えるために「コンデンサ」と「リアクトル」の設備(せつび)があるんだ。
「コンデンサ」は下がった電圧を上げるために働くのに対して「リアクトル」は電圧が上がったときに下げる役割(やくわり)があるんだ。だから、電圧が下がる昼間は「コンデンサ」が働き、電圧が上がる夜には「リアクトル」が動きはじめるわけだよ。まるで、プロレスのタッグマッチで選手が交代するときみたいにね。

コンデンサとリアクトルが交代で働いている

安心して電気を送り届(とど)けるために

日新電機の瞬時電圧低下対策装置(ユニセーフ)

電気は24時間365日、休みなく送られてくるよね。お正月だからって電気が休むわけにはいかない。しかも、電気はいつも一定の電圧(でんあつ)で送られてくるだろ。ぼくらの家には100ボルトの電気が来ているけど、200ボルトの電気が流れてきたりしたら、電気製品(せいひん)が壊(こわ)れてしまう。だから、変電所で一定になるようにしてあるんだ。
でも、雷(かみなり)が近くに落ちたりするだろ。雷は0.1秒以下の短い時間だけど、一気に電圧を下げるんだ。そんな一瞬(いっしゅん)のことでも精密(せいみつ)なコンピュータだと目をまわしてしまう。例えば、君たちがテレビゲームをしているときに一瞬でも電気が消えてしまったら大変だよね。せっかく頑張(がんば)ってボスのところに行って、あとちょっとで勝てそうだったとしてもセーブしたデータのところからやり直しになってしまう。だから、そんなことが起きないように君たちの家にはないけれど、精密なコンピュータがある工場には「瞬時(しゅんじ)電圧低下対策装置(たいさくそうち)」というものがあるんだよ。
日新電機はコンデンサやリアクトルでトップシェアを誇(ほこ)っている会社なんだけど、この「瞬時電圧低下対策装置(たいさくそうち)」でも高い技術(ぎじゅつ)を持っているんだよ。安定した電気を送るためにいろんな機械が開発されているんだね。

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