明電舎
地球にやさしい
電気自動車
電気自動車はクリーンな車
車はガソリンで走るものだという考えは、もしかすると今後はなくなるかもしれないね。いまではさまざまな方式のクリーンな自動車が生まれているからね。ハイブリッド車(ガソリンと電気の二つのいいところを組み合わせて走るクルマ)や天然(てんねん)ガス自動車、燃料(ねんりょう)電池車などだよ。なかでも電気自動車は走るときに二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)を一切出さないので、地球環境(かんきょう)にやさしいクルマとして大変注目を集めているんだ。明電舎でも、仕事で使う自動車としてすでにたくさんの電気自動車を走らせているんだよ。
電気自動車のしくみ
電気自動車は、ガソリンをまったく使わずに電気だけで走るんだ。電気自動車はガソリン車のエンジンにあたるモータを電気で回転させて動くんだよ。そのモータの回転数をインバータという制御装置(せいぎょそうち)で調節(ちょうせい)することで自動車のスピードをコントロールするんだね。モータを回す電気は電池(バッテリー)に蓄(たくわ)えておくんだよね。この電池は充電(じゅうでん)して何回も使うことができるんだ。家庭のコンセントからも充電することができるんだよ。
ガソリン車に比(くら)べると走れる距離(きょり)はまだ短いんだけど、ガソリンスタンドやコンビニなど充電できる場所が増(ふ)えてきて外出先でも充電ができるようになってきたんだ。また、スピードは時速100キロを出しても安定して走ることができるし、モータで動くので音が、すごく静(しず)かなんだ。
自動車に使われるモータとインバータ
明電舎では、電気自動車に使われるモータとインバータを作っているんだよ。モータやインバータは、工場でいろいろな機械(きかい)を動かしたり、エレベータやエスカレータなどを動かしたりする縁(えん)の下の力持ちなんだ。特に自動車に使われるモータ・インバータには高い性能(せいのう)が求められるんだよね。たとえば車が走るときの振動(しんどう)や大雨での水にも負けない強さが必要だし、できるだけ小さく、軽くなくてはいけない。また、インバータは乗り心地がよくなるようにモータの回転数を最適(さいてき)にコントロールできなくてはいけないんだよね。
明電舎は電気自動車やハイブリッド車のモータ・インバータを20年以上も前から研究していて、自動車メーカから高く評価(ひょうか)されているんだ。2009年から明電舎のモータ・インバータを積んだ電気自動車が街を走りはじめたんだよ。